注文住宅を建てるための土地を探すとき、どんなことに気を付けたらよいか。土地探しは基本的には不動産屋や住宅メーカーに任せることになるのかとは思いますが、任せっきりにしてしまい、購入してみたら
- あまり住みやすいエリアではなかった
- 将来性の無いエリアだった
- 希望する家が建てられる条件ではなかった
などとなってしまい、後悔してしまうことの無いように、注意すべき点は抑えておきましょう。
別の記事では、注文住宅を建てるための土地の探し方について、裏ワザの紹介などしています。
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注文住宅を建てる土地の探し方【裏ワザを使ってお得に土地購入!】
注文住宅を建てたいとなった時、建て替えの場合や、すでに土地を持っている場合以外では、まず家を建てるための土地を探さないとってなりますよね。せっかく注文住宅を建てるのだから、住む土地についても、エリア、 ...
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土地を購入するエリアをちゃんと選ぶ
土地を購入してから注文住宅を建てる時には、どのエリアに家を建てたいかを考えますよね。家を建てるエリアを検討するときには、考慮したいことが沢山あります。
交通・アクセスが良好かどうか
その家を拠点として生活していくことになりますので、電車や車、自転車などで移動するときに不便がないかどうかをよく考えましょう。電車の乗り継ぎが面倒だった、道が細かったり一方通行ばかりで移動が面倒だった、坂が多くて自転車での移動が大変だったなど、生活を始めてから不便に気づくことの無いようにしましょう。
通勤・通学しやすいかどうか
家を建てたら、毎日その家から職場や学校に通うことになります。目的地まで時間がどれくらいかかるか、電車の本数は十分かどうかなどよく考えて検討しましょう。
買い物に不便はないかどうか
服を買いに行くとかショッピングを楽しむとかは、いつでもすぐに行けなくても良いかもしれませんが、食料品や日用品などは、自宅からすぐに買いに行ける方が便利ですよね。
病院に行きやすいかどうか
買い物などは基本的には健康な時に行くので良いでしょうが、病院は体調が良くないときに行くものです。できれば少しでも行きやすい方が良いでしょう。
治安が良いかどうか
繁華街が近く酔っ払いが遅くまで歩いているとかだと、安心して生活できませんよね。夜間に街灯が少ない道があったりするとそれも怖いですね。実際に足を運んだり、口コミ情報などをチェックしたりして、どのようなエリアなのかをチェックしましょう。
そもそも家が建てられる土地を選ぶ
土地を購入したら家を建てられるのは当たり前の様ですが、家を建てられない土地もあります。エリアが良かったから購入した土地が、家を建てられない土地だったのようなことが無いように、最低限注意すべき点は抑えておきましょう。
地目を確認しましょう
土地には、その土地が何に使われる土地なのかの分類がなされています。家を建てられる土地の地目は「宅地」です。購入した土地が「宅地」ではない場合には、地目を変更すれば家が建てられる場合や、その土地には家を建てられない場合が出てしまいます。土地の地目を変更するには、手続きに時間もお金もかかってしまいます。
接道状況を確認しましょう
土地に建物を建てる場合には、接道義務を満たしていないと建てられません。例外もありますが、簡単に言うと
その土地が幅4メートル以上の道路と接していて、接している部分は2メートル以上ないといけない
ということです。これを満たしていない土地は再建築不可となってしまい、今は古い建物が建っていたとしても、建て替えることができません。
接している道路が4メートルに満たない場合でも、道路の中心線から2メートル以上空いたところから建築すれば建てることができる場合もあります。(セットバック)
希望の家が建てられる土地を選ぶ
将来にわたっても日当たりが確保できるかどうか、何坪の土地に何坪の建物が建てられるのかなど、土地を探すときに得られる情報は確認し、理想の住まいづくりを目指しましょう。
用途地域を確認しましょう
各地域には用途地域が設置されています。用途地域の分類ごとに、どのような建物が建てられるかが変わってきます。高い建物が建てられる地域に土地を買ってしまうと、将来高い建物が建ち、日当たりが悪くなることもあります。工場が建てられる地域では、後から工場が建つこともあります。
また、用途地域の分類ごとに、土地面積に対して建物が建てられる面積、建物の延べ床面積の上限の割合が変わってきます。せっかく買った土地が思うように建物が建てられなかったということが無いように気を付けましょう。
地形(ぢがた:土地の形)を確認しましょう
土地を探すときには、土地の形も気にして探しましょう。土地の形がいびつだったりすると、土地面積に対して思ったほど建物面積が取れなかったり、無理して大きく建てると建築費用が高くついたりしてしまいます。
安全な土地を選ぶ
過去に何か起きていないかどうかなど確認し、危険な土地は避けましょう。
土壌汚染の履歴を確認しましょう
過去に工場などがあった土地では、土壌汚染されている場合もあります。その場合、健康被害をうけたり土地の価値が下がってしまうこともあります。過去に何が建っていたかは法務局で不動産登記を調べることができます。過去に工場などが建っていた場合、土壌汚染されていないか調べた方が良いでしょう。
地盤の強さも気にしましょう
地震に強い土地が良いですよね。土地を購入しようとしているエリアが地盤が強いかどうかは、インターネットでも情報が出てくると思います。液状化や浸水があり得るかどうかも合わせて気にしたいところです。
浸水の履歴も気にしましょう
台風や大雨で川からの浸水があり得るかどうか。過去に浸水があった場合、役所・役場のハザードマップで確認できるはずです。浸水被害の可能性がある場合、事前に知っておき、十分に検討してから購入するべきです。
賢い土地探しのススメ
せっかく土地を購入して家を建てるのだから、あれもこれもちゃんと気にしてよい土地を買いたいところです。ですが、色々調べてチェックポイントを考えても不安は尽きないと思います。そんなときにおススメのサービスがあります。
住まいづくりのコンシェルジュサービスを利用すると、サービスの一環で仲介手数料無料で土地を探してくれます。
このサービスを利用すると、資金計画作成、住宅メーカー選び、土地探しや、古い住まいの売却の手伝いなど、住まいづくりに関する様々なことを無料で手伝ってくれます。土地探しだけでなく、住まいづくり全般の裏技的なサービスです。
注意ポイント
このコンシェルジュサービスを利用するには、このサービスを利用して住宅メーカーを決定することが条件になるので、まだ何も進めていない人でないと利用が難しいかと思います。住宅メーカーを決めてしまって、商談が進んでしまっていると、このサービスは利用できません。あと、家を建てるエリアが東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県にないとサービスの利用ができません。
土地探しに限らず、住まいづくりでは、分からないことや難しいことが沢山でてくるはずです。自分で調べて勉強して住まいづくりを進めるのも素晴らしいことですが、難しいことや段取りなど面倒なことは、どうせ無料なのだから任せてしまった方が安心で楽もできるはずです。